• 定礎

    投稿日: 2022年09月10日

    設計業務未経験から入社した私が建築についてご紹介するブログです!

    第14回では街中で見かける「定礎(ていそ)」とは何かご紹介します。

    ビルやマンションの入り口付近でたまに見かける定礎の文字…
    あれって一体何なんだろう?と思ったことはありませんか?
    どういう意味で何のために設置されているのでしょうか。

    まず、定礎とは着工の際に礎石を据えることを指しています。
    この習慣は古代ローマの頃からあり、当時石造りの建物が多かったため
    着工時に礎に印をつけ工事の安全や建物の反映を祈る定礎式という文化がありました。
    日本には明治時代にこの習慣が取り入れられて広まったと言われています。
    ただ現代では着工時に定礎式ではなく地鎮祭が行われることが主流となったため
    竣工時にその日付を彫った定礎石(またはプレート)を設置する形式のみが残っています。
    ただ、設置に義務はありません。

    実は定礎石はただ設置されているだけではなく
    定礎箱といって箱状のものが壁に埋め込まれている場合があります。
    そこには何が入っているかというと、
    土地を守るお札や施主、建築会社の資料、
    他には設置時の新聞や当時流行しているものを入れることもあるようです。
    まるでタイムカプセルですね!

    そんなことを知ると、定礎の文字を見るたびに
    中に何が入っているんだろう?開けてみたい!と思ってしまいますよね!
    しかし定礎箱を開けることができるのはその建物を取り壊すときだけなんです。
    建物によっては何十年、百何年と開けられることはないんですね。

    今後、街で定礎の文字を見かけたときは
    そこに彫られた日付からその建物の歴史に馳せてみるのも
    ロマンがあっていいかもしれません。

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