投稿日: 2021年11月26日
「3階建て木造住宅、規制緩和で建てやすく…省エネ住宅普及を後押し」
という記事が出ていました。
つまり、今まで木造で高さが13mまたは軒の高さが9mを超える場合は構造適合性判定という
申請を確認申請と共に申請する必要があったものが、高さの規制を13mから16mまで緩和するというものだそうです。
省エネ住宅では床に断熱材を敷いたり天井裏に空調換気用のダクトを敷設したりして
高さが高くなる傾向にある為手続きに係る期間や費用の負担を減らし建てやすくしようというものだそうです。
しかし、住宅系の用途地域であれば構造適合性判定の負担より以前に斜線制限等の高さ制限の方が問題になることが
多くそもそも3階建てが建てれないもしくは3階部分が狭くなることが多く、
上記の緩和は駅前等の商業地域の場合に適用出来る感じになるのかという感じですが、
建物の安全性に係わることがその他の要因を理由に緩和するというのは問題があろうかと思うのと、
駅前の便利な立地であればマンションの方が選択肢としては大きいでしょうし
昨今では平屋建ての人気があり注目されていたり、老後生活へ向けてのバリアフリー化等の重要性等を考えると
なんか少しずれている感じもする規制で
住宅を建てやすくするというのであれば住宅系の用途地域の規制の緩和や現在のウッドショック等の構造的問題を解決する
方策を立てることの方が重要ではないかと思います。