投稿日: 2024年04月26日
2019年の建築基準法の法改正で
防火地域、準防火地域で建物の規模によって
耐火建築物、準耐火建築物にしなければならなかったのが
新たに追加された基準が延焼防止建築物、準延焼防止建築物です。
延焼防止建築物は外壁や開口部の防火性能を高め
外部の火事の燃え移りにくく、や内部の火事の外へ炎が出にくいようにした
建築物のことで、ロ-1準耐(外壁耐火)に近い感じでしょうか、
外側の防火性能を高めることで内部の耐火被覆等が不要になり
内部意匠設計の自由度が大きくなるメリットがあります。
只延焼防止建築物は法61条の防火地域、準防火地域の際に求められる
制限についてであり、
規模によって耐火要求がある法21条や
用途によって耐火要求が法27条では使えないので注意が必要です。
設計者の中には実際使ったことはないが確認申請書の第四面に追加されているので
目にしているけど具体的にどういった内容か知らないという方も多いかなと思うぐらい
いまだ馴染みがない基準だなと思います(^^;
投稿日: 2024年04月12日
設計業務未経験から入社した私が建築についてご紹介するブログです!
第33回では室内窓について説明します。
まず、窓と聞くと室内外を仕切るものを想像すると思いますが
室内窓は名前の通り室内を仕切る窓を指します。
ここではどんな特徴があるのか紹介していきます。
室内窓の最大のメリットは空間の閉塞感が緩和される点です。
部屋を仕切る壁に室内窓を設置することにより隣の部屋が見え、
奥行きが感じられて解放感が演出されます。
おしゃれさは出したいけれど見えすぎるのはちょっと…という場合には
すりガラスにするのも良いでしょう。
また、暗くなりがちな廊下とリビングを室内窓で仕切ることによって
リビングの光を取り込むこともできます。
他には家族がそれぞれ別の部屋にいても様子が見えるため
コミュニケーションがしやすくなるというメリットが挙げられます。
例えばリビングとキッチンを仕切る壁に室内窓を設置すると
キッチンで料理をしながらもリビングにいる家族と会話ができるので
家族間のコミュニケーションを重視されている方にもおすすめです。
しかし、室内窓の設置を検討する際には
事前に家具の位置を決めておく必要があります。
せっかくの室内窓を取り入れても、
棚の位置と被ってしまうと家具の裏側が見えてしまっておしゃれさが半減してしまいますよね…
室内窓って何?室内を仕切ることで何か意味があるの?と感じられたかもしれませんが
うまく取り入れることによっておしゃれで賑やかな部屋づくりに活きてきます。
投稿日: 2024年03月29日
集団規定について
集団規定は計画的な都市づくりのための規定で建築設計において必ず知って
おかないといけないです。
集団規定で規定されている建物の大きさを決める面積や高さの制限を正しく
理解しなければなりません。
主に、用途地域、容積率、建蔽率、高さ制限、防火地域があります。
・用途地域
用途地域とは、建築できる建物の用途・規模を制限している地域です。
・容積率
容積率(ようせきりつ)は、敷地面積に対する延べ床面積の割合。
・建蔽率
建蔽率とは、敷地面積に対する建築面積の割合
・高さ制限
高さ制限は主に道路斜線制限等のことをいい、道路斜線制限とは、建築物に
よって道を閉鎖的な空間としないよう定められた「高さ制限」です。
道路の境界線から斜めに引いた線を超えないよう、建物の高さを制限すること
から「道路斜線」と言われています。
・防火地域
防火地域とは、都市計画で指定される地域で、市街地での火災を防止する
ため最も厳しい建築制限が定められた地域です。
防火地域は駅前などで建物が密集し、人が集まる繁華街での火災の被害を防ぐ
ため、市街地の中心部に指定されている場合が多いです。
また、消防車や救急車など、緊急車両の通行を確保する目的で、幹線道路沿い
もよく防火地域に指定されています。
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