投稿日: 2024年01月20日
設計業務未経験から入社した私が建築についてご紹介するブログです!
第31回では軒と庇の違いについて説明します。
軒と庇、どちらも日差しや雨を遮る役割をしていますが
具体的にはどこが違うのでしょうか。
庇は窓や玄関等の開口部分の上に設置する小さな屋根を指します。
庇があることで窓や玄関に直接雨が打ち付けられるのを防ぎ、雨音が響くのを軽減できます。
また、直接日光が当たらないようにして部屋が暑くならないよう対処できます。
軒は屋根が外壁面より飛び出ている部分を指します。
軒を出すことによって外壁が雨にさらされるのを防ぎ、家全体を守ることが出来ます。
軒を小さくし過ぎると直接雨があたる部分が大きくなったりや
屋根から垂れてきた雨で外壁が傷むのが早くなったりするので注意が必要です。
また軒を大きくとることで上記のような庇の役割を持たせることも出来ます。
役割が同じなのでなんとなく同じ括りで捉えていた方もいらっしゃるかと思いますが
こうして見ていくと違いがわかりますね!
投稿日: 2024年01月10日
壁の種類
住宅のインテリア部材としての壁は、床と違い足で踏みつけるわけでもなく
手で触る頻度も少なく、耐久性や防汚性がそれほど求められません。
それで壁の素材はこれまで、幅広い種類の中から選ばれてきました。
壁紙(クロス)、漆喰や珪藻土などの左官、塗装(ペイント)、木の板などです。
現在のマンションや戸建て住宅では、安価で工事しやすく、
色や柄の種類が豊富なクロスが選ばれることがほとんどです。
クロスには表面がビニール製で裏面が紙製のビニールクロス、紙製のもの、
不織布などがありますが、耐水性があり汚れの付きにくいビニールクロスは、
洗面所やトイレなどには特に向いています。
クロスなどの仕上げの内側には、石膏ボード(プラスターボード)という下地となる材料があります。
石膏を芯材として板紙で両面を覆った板材で、耐火・防火性、遮音性、寸法安定性、加工性、経済性
に優れるという特徴があり、現代の家づくりでは欠かせない材料となっています。
石膏ボードの厚さは9.5mm、12.5mm、15mm、21mmと4種類の製品があり、一般的に使われる厚さは9.5mm
か12.5mmです。遮音性や耐火・防火性、強度を高めるために、近年では12.5mmの仕様が増えています。
投稿日: 2023年12月08日
ロフトとは屋根裏部屋や高い天井高の一部を2層にした上部スペースのことで
こういう感じ
建築基準法上でいうと一定の基準を満たすロフトは階数や床面積に含まなくてもよい
ということになっています。
逆にいうとその一定の基準を満たさないものは階数や床面積が発生してしまうということであり
2階建ての住宅にロフトを一定の基準を満たさずつけようとすると3階建と見做されてしまいます。
2階建てと3階建てでは適用される法規も違ってくるので注意が必要です。
(実際はロフトと見做して貰えるかどうかは建築士が判断はしてくれますが(^^;)
一定の基準とは
・小屋裏の余剰空間を利用するもの
ロフトを作る目的で屋根形状を変更したと判断されるものはNGです。
・ロフトの面積はロフトのある階の床面積の1/2未満
・天井高1.4m以下
・ロフトの下の天井高は2.1m以上
・収納以外での利用不可
・外部からの出入口をつけるのは不可
といろいろありますが、
一番注意が必要かなと思うのが昇降方法です。
前の画像では梯子が掛かった写真だったと思いますが、
この写真の様に固定の階段は
大阪府の様にNGの行政もあるので
(OKの行政もあり行政によって判断が変わってきます)
梯子ではなく固定階段を設置したい場合は
それぞれ建てる地域によって確認が必要となります。
スペースを有効活用でき、ちょっとした特別感もあるロフト
ぜひ取り入れたいという方はそんな筈じゃなかったということに
ならないよう注意してください。