• 2階にトイレは必要?

    投稿日: 2023年11月24日

    設計業務未経験から入社した私が建築についてご紹介するブログです!

    第30回では2階にトイレは必要か一緒に考えてみましょう!
    初めに、2階建ての住居新築を考えられている方が直面する悩みとして
    「2階にもトイレは必要なのか」というものがあるかと思います。
    あったら便利かもしれないけど費用もかかるし
    きちんと考えて設置するかどうか決めたい!という方向けに
    設置する場合のメリットデメリットを挙げていきます。

    メリットとしては
    ①夜中トイレに行きやすい
    2階に寝室がある場合、夜中トイレに行きたくなったとき
    1階にしかトイレがなかったら行くのが億劫になりますよね。
    また、寝ぼけまなこで階段を昇り降りするのも危ないと考えられます。
    しかし2階にトイレがあれば夜中も行きやすいです。

    ②自分以外が使っているときの待ち時間が減る
    特に朝など、トイレに行くタイミングが家族と被るような時間であっても
    2階にもトイレがあれば待つことなくそちらを使うことができます。
    お腹の弱い家族がいらっしゃる場合は必要性が高いかもしれませんね。

    デメリットとしては
    ①掃除箇所が増える
    仮に1階がメインで2階はたまにしか使わない!と決めたとしても
    やはり定期的に掃除をしないと汚れが落ちにくくなるため
    定期的に掃除は必要です。
    掃除箇所が2倍になるため
    日々面倒だな…と感じられるかもしれません。

    ②1階にも音が響く
    水を流す音が真下に響くことがあるため
    リビングなど食事やくつろぎの部屋を避け、
    1階のトイレの真上に計画するなど
    設置場所に気を付ける必要があります。

    以上、メリットデメリットを紹介させていただきました。
    これを読んで「なら2階にもトイレを設置しよう!」
    「これならうちには必要ないし代わりにスペースを有効活用しよう」
    などといった判断材料になれば嬉しいです。

  • 高気密住宅

    投稿日: 2023年11月11日


    高気密住宅

    高気密住宅とは、できるだけ室外と室内をつなぐ隙間をつくらないように、断熱材、防湿シート、
    気密テープなどを使って建てられる気密性の高い住宅のことを言います。
    気密性とは、どれだけ室内の空気を室外に漏らさず、どれだけ室外からの空気を室内に入れない

    か、という性能を表す指標になります。気密性が高い建物だと、隙間風が入ってくることがほと

    んどなく、それによって生活環境の面でさまざまな恩恵を受けられます。

    高気密住宅のメリット、デメリットについて紹介していきます。

    ・高気密住宅のメリットとは

    「省エネを実現できる」

    気密性を高くすることで、外気温の影響を受けにくく、夏はエアコンを少し使用すれば長い間、
    室温を保つことができ、冬は暖かく家の中を快適に保つことができます。
    その結果、ストーブやエアコンの稼働を抑え、電気代の節約につながっていきます。

    「ヒートショックを防ぐ」

    「ヒートショック」とは気温の変化のよって、血圧が急上昇、急降下することで心臓や血管に疾患

    が発生することを言います。
    例えば、暖かいリビングから寒い脱衣所に行き、高温のお風呂に入るといった行動を行うときに

    は、「ヒートショック」への注意が必要です。
    気密性の高い住宅では、寒い空気が室内に入りづらく、断熱材等で熱容量が大きく温度変化が緩や

    かになり、部屋ごとに温度差が少ないため「ヒートショック」の防止につながります。

    ・高気密住宅のデメリットとは

    「空気の滞留に注意する必要がある」

    高気密住宅では、気密性の高さから住宅の建築資材に含まれる化学物質が室内に滞留し、
    シックハウス症候群やアレルギー症状になる可能性があります。
    そのため建築基準法では、24時間換気システムが義務化されています。

    (24時間換気システムとは、家の中の空気を自動的に循環させ、室内の空気の入れ

    換えを行い、部屋の換気を行うための設備)

    「家の中で音が響きやすい」

    高気密住宅は音が外に漏れにくい分、室内の音が跳ね返ってくる場合もあります。
    音の伝わり方はロフトや中二階といった空間を大きくとる間取りを避けたり、家具や

    カーテン、その他ベッドなどのファブリック類を設置することで吸音することが可能

    になります。

    「建設時に費用が掛かる」

    高気密住宅を実現するためには、隙間なく断熱性の高い材料を施行する技術が必要となります。

    加えて、十分な換気設備が必要になるため、一般住宅に比べて建設時のイニシャルコストが高くなってしまいます。
    ですが、電気代も節約できるため、住み始めてからのランニングコストを考慮して長期的な目線で見て判断するといいでしょう。

  • 建築基準適合性判定資格者制度の改正

    投稿日: 2023年10月27日

    建築確認等の事務を行うことができる建築主事や確認検査員は
    建築基準適合性判定資格者検定に合格し登録を受ける必要があります。
    建築基準適合性判定資格者検定の受験資格はこれまで
    ・一級建築士試験に合格
    ・2年以上の建築確認の審査等の実務経験
    が必要でした。

    今回の改正で
    一級建築基準適合性判定資格者検定と二級建築基準適合性判定資格者検定とに分けられ
    二級に関しては二級建築士試験合格が受験要件で登録要件として検定試験合格と実務経験となっています。
    (改正前は実務経験は受験要件で改正後は登録要件となっています(一級の場合も同)
     実務経験を積みながら受験できることになります)
    二級に関しての業務範囲は一級建築士による設計が義務付けられていない建築物等の小規模な建築物になります。
     
    この改正が行われた背景として有資格者の高齢化等の人材不足と2025年の建築基準法改正による
    建築確認等の事務が増大されることがあるとのことです。

    改正自体の内容は人材不足を考えると理解できるのですが、
    「2025年の建築基準法改正による建築確認等の事務が増大」については
    疑問が残ります。
    2025年の建築基準法改正は4号特例の縮小と省エネ改正のことになるのですが、
    そもそも4号特例の縮小は今まで省略されてきた審査を行うことで
    耐震不足の建物等を防ぐ意味合いで審査する側のレベルが落ちても大丈夫なの?ということと
    改正された判定資格者検定は2024年6月28日に実施予定って2025年4月の法改正されるのに遅くないんですかね?
    新たに二級建築基準適合性判定資格者検定に合格し既に実務経験があった場合で建築副主事や副確認検査員になって
    すぐ法改正の事務増大の混乱が待ち受けているという事態になるんですよね、大丈夫なんでしょうか?
    ともあれ人材を増やしていかないといけないのは明白で2025年4月の法改正時期は

    決定しているので遅かろうがやっていくしかないんですけどね、

    審査期間も予想以上に長くなる可能性もあることを考えると
    こちら側で出来る準備をしっかりとしないといけないと

    改めて認識しておく必要がありそうです。

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