建物の構造

投稿日: 2023年07月05日

今回は建物の構造について、4種類それぞれの特性を紹介していきます。

・W造(木造)

木造とは、骨組みに木を利用した構造のことです。
木造は軽量で、構造が軽いと一戸建ての住宅としては以下の2つの点で有利です。

1点目は耐震です。

建物が地震から受ける力は、建物の重さや高さに比例します。つまり、総重量が軽い建物のほうが地震のときにかかる力が小さくなりますので、耐震面で有利です。

2点目はコストを低く抑えられることです。
軽い木造は、地盤への負担も少なくて済みます。ですから、軽度の地盤補強で済むケースが多く、補強工事のコストがかかりません。

・S造(鉄骨造)

鉄骨造とは、骨組みに鉄骨を利用した構造のことです。
鉄骨造は「重量鉄骨造」と「軽量鉄骨造」の2種類に分けられます。

鋼材の厚みが6㎜以上になると「重量鉄骨造」となり、6㎜未満のものが「軽量鉄骨造」と呼ばれています。
重量鉄骨造は高層ビルやマンションなど、主に大規模建築物を作る際に用いられます。
軽量鉄骨造は小規模店舗や一般住宅などを建築する際に用いられることが多いです。

・RC造(鉄筋コンクリート造)

鉄筋コンクリート造は、柱や梁、壁などが鉄筋とコンクリートで構成されている構造物を指します。
鉄筋とコンクリートを組み合わせることで、大規模建築物にも適した強度を出すことができるとされています。
通常、鉄筋は熱に弱いとされていますが、それを熱に強いコンクリートで覆うことで強度を高めています。

一方で、コンクリートは引っ張る力に弱いとされていますが、これを引張力に強い鉄筋で補強することができます。
このように鉄筋とコンクリートそれぞれのメリット・デメリットを補うことで、強度を出すことができるのです。

・SRC造(鉄筋鉄骨コンクリート造)

鉄筋鉄骨コンクリート造は、鉄骨で作られた柱の周りを鉄筋で囲み、コンクリートを打ち込んだ構造物です。

鉄骨造の「熱に弱い」という欠点をコンクリートで覆うことでカバーしています。
また鉄骨によって揺れによる耐性を獲得しており、耐震性や強度も鉄筋コンクリート造より優れています。
高層ビルや大型マンションなどの大規模な物件で使われることが多いです。

今回はこの辺で、また次回の投稿でお会いしましょう。

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