投稿日: 2024年01月10日
壁の種類
住宅のインテリア部材としての壁は、床と違い足で踏みつけるわけでもなく
手で触る頻度も少なく、耐久性や防汚性がそれほど求められません。
それで壁の素材はこれまで、幅広い種類の中から選ばれてきました。
壁紙(クロス)、漆喰や珪藻土などの左官、塗装(ペイント)、木の板などです。
現在のマンションや戸建て住宅では、安価で工事しやすく、
色や柄の種類が豊富なクロスが選ばれることがほとんどです。
クロスには表面がビニール製で裏面が紙製のビニールクロス、紙製のもの、
不織布などがありますが、耐水性があり汚れの付きにくいビニールクロスは、
洗面所やトイレなどには特に向いています。
クロスなどの仕上げの内側には、石膏ボード(プラスターボード)という下地となる材料があります。
石膏を芯材として板紙で両面を覆った板材で、耐火・防火性、遮音性、寸法安定性、加工性、経済性
に優れるという特徴があり、現代の家づくりでは欠かせない材料となっています。
石膏ボードの厚さは9.5mm、12.5mm、15mm、21mmと4種類の製品があり、一般的に使われる厚さは9.5mm
か12.5mmです。遮音性や耐火・防火性、強度を高めるために、近年では12.5mmの仕様が増えています。