投稿日: 2021年04月06日
設計業務未経験から入社した私が設計課に所属し日々業務に務める中で、
「このお仕事をしていなかったらきっと知らなかったなぁ…」と感じた
建築の専門用語をご紹介していきます!
第2回では「防火地域・準防火地域」について紹介していきます。
防火地域・準防火地域とは以前紹介した用途地域のように
都市計画法によって定められた地域のことです。
主に駅周辺など、建物が密集している地域は
火災が発生した際に燃え広がる危険性があるため防火地域に指定されます。
また、住居地域などでも防火地域に次いで火災の危険性があるとされる地域は
準防火地域に指定されます。
防火地域・準防火地域に指定された地域で建築行為を行う場合、
火災時に建物内にいる人が避難し終わるまで建物が燃えて崩壊しないことを目的として
建物を火災に耐える構造にする必要があり、通常よりコストがかかります。
これだけ聞くと防火地域・準防火地域で建築するのってちょっとデメリットがあるのかも?と
感じられたかもしれませんがメリットもあります!
まず、防火地域・準防火地域内で火災に強い建物を建築する際は
敷地の建ぺい率の上限が10%加算されます!
建ぺい率は敷地に対してどれだけの大きさの建物を建てられるかの割合のことなので
つまり加算された分、より大きい建物を建築できるのです!
燃え広がりにくいからこそできる緩和ですね!
また、防火地域に指定されるということは
それだけ人が集まっていて便利な地域である!とも言えますね。
いざというときに生活を守るための制限なのです。
こちらをお読みになってお住まいの地域が該当するのか気になった方は
市町村のHPで確認することができますよ!