地盤改良工事

投稿日: 2022年04月19日

設計業務未経験から入社した私が設計課に所属し日々業務に務める中で、
「このお仕事をしていなかったらきっと知らなかったなぁ…」と感じた
建築の専門用語を解説していきます!

第7回では「地盤改良工事」についてお話しします。
地盤改良工事とは、計画地の地盤が弱い場合に
地盤沈下や家の傾きを防ぐため
建物をしっかり支えられるよう地盤を補強する工事のことを指します。

地盤が強ければ必要ない工事ですが
要否はどのように判断するのでしょうか?
それは地盤調査をして判断します。
阪神淡路大震災後の平成12年に建築基準法が改正され
建築する際に地耐力を調べることが義務付けられました。

地盤調査の一つの方法としてボーリング調査という方法があり
地面に筒状の穴を掘り進め、深さ1mごとに土のサンプルを採取します。
サンプルの強度を調べることで「〇mあたりの深さの地盤が弱いから補強する必要がある」と判断するのです。

そして調査の結果、地盤が弱いと判断されると
地盤改良工事の必要があります。
一言で地盤改良工事と言っても多種の工法に分かれていますが
今回は主流な三種類の工法を紹介していきます。

はじめに表層改良という工法があり
地盤の弱い部分が地表~2m程度とあまり深くない場合に用いられます。
地表を掘り起こしセメントを加えて締固めることで地盤を強化します。
施工が容易で工期も短いためコストを抑えられます。

次に柱状改良という工法があり
強い地盤である良好地盤までの深さが2~8mまでの場合に用いられます。
直径60㎝の穴を強度のある良好地盤まで掘り、
セメントを流し込んで土と混ぜてコンクリートの柱を作り地盤を支えます。

最後に鋼管杭工法という工法があり
地表から30mほど深い地盤まで強化することができます。
地中深くの良好地盤に鋼管杭を打ち込みその杭で建物の基礎を支えます。
工期は短く済みますが、安価なセメントを使用する表層改良や柱状改良に比べてコストがかかる傾向にあります。

安心できる家づくりには重要なことなので
現場の条件や建築計画の内容、コストなどを天秤にかけてベストな工法を選択しましょう。