投稿日: 2022年05月27日
木造住宅で住み始めてから、壁にタオル掛けをつけたい、カーテンレールをつけたい
、壁掛けの時計をつけたいと思うことは多いと思います。
壁の下地に使われる石膏ボードには木ネジが効きません。
建てる時に色々想定して出来る限り可能性が高そうなところは
下地の合板を入れておいた方が良いのですがそれも限界があったり、
どこに下地を入れたかわからなくなることもあるかと思います。
そういう時に入れた合板の下地や間柱の位置を探す道具が
下地センサーと呼ばれるものです。
下地センサーの種類としては
・針式 下地の位置が確実に判りますが壁に針の跡が付きます。
(クロスの模様によってほとんど跡がわからなかったり、目に付いたりします)
針を刺すということからある程度、下地や間柱の位置の推定がついていないと使いづらい。
・磁石式 壁に傷を付けないで探せますが磁石で付かない素材は判別出来なく正確な位置もわかりづらい。
・センサー式 壁に傷を付けないで探せますが正確な位置がわかりづらい。
新築やリフォームをして手元に図面があって確認の為に使ったり、
軽く壁を叩くと完全に下地が無いところはある程度推察はされるので
ある程度あたりを付けてから下地センサーで確認していくという方法が現実的かなと思います。
使ってみると案外そんなに難しいものでもないので
新築やリフォームをされたら一つは持っていても損はないかなと思います。
投稿日: 2022年05月20日
設計業務未経験から入社した私が設計課に所属し日々業務に務める中で、
「このお仕事をしていなかったらきっと知らなかったなぁ…」と感じた
建築の専門用語を解説していきます!
第8回では「合流式と分流式」についてお話しします。
公共下水道には合流式と分流式という2種類の排水方法があり
地域によって採用されている排水方法は異なります。
街を歩いているとマンホール蓋に合流と書かれていたりするので
もしかしたら、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。
では特徴を紹介していきますが
その前に排水の種類を説明させてください!
排水の種類は大きく分けて2種類あり
洗面器や浴槽、トイレ、キッチンから流れてくる「生活排水」と「雨水」があります。
これらの処理方法が合流式か分流式によって異なります。
はじめに合流式下水道についてです。
こちらは生活排水と雨水が1本の排水管に流れていきます。
合流した生活排水と雨水はまとめて下水処理場で処理され、川へ放流されます。
ところが、生活排水と雨水が合流するという性質上
大雨により排水処理のキャパシティが超えた場合は川へ放流されてしまいます。
しかし、排水管が1本で済むため設置費が安くなり
導入しやすいことから早く下水道に着手した地域では合流式であることが多いです。
続いて分流式下水道についてです。
こちらは生活排水と雨水が分けて流れていくというもので
生活排水は汚水管に、雨水は単独雨水管に流入していきます。
汚水は雨水に交わらず下水処理場で処理されるため川への流出はありません。
大雨が降った場合も変わらず処理することができます。
ただし、大気中の汚染物質などを含む雨水は処理されずそのまま川へ放流されていきます。
また、排水管が2本通るため設置費が高くなったり
ガス管などの他の埋蔵物がすでに通っている場合は施工が難しい場合もあります。
『都市名+下水道台帳』と検索すると
お住いの地域がどちらの排水方法なのか調べることもできますよ!
投稿日: 2022年05月13日
建築士事務所に所属するすべての建築士は、建築士法の規定により
登録講習機関が行う定期講習を受講しなければなりません。
定期講習を受講した日の翌年度の4月1日から3年以内に
次回の定期講習を受講する必要があります。
修了考査で合格点に達しない場合、再受講となり
受講期限を過ぎても尚、建築士定期講習を修了しない場合は、
建築士法違反として懲戒処分等の罰則の適用対象となる可能性があります。
私事ですが、今年定期講習を受ける年度になっています。
講習内容は、主に最近の建築に関する法改正や情勢等について
配布されたテキストに沿っての講義です。
修了考査はその配布されたテキストを参照できるものの、
普段から法改正や情勢等についての認識が薄いとしっかりと講義を聞くか
テキストを予習しておかないと苦戦するかもしれません。
特に今年は省エネや4号特例等の法改正等内容は多い筈ですので
講習時間は6時間以上ですが居眠りなとしないように頑張ります(^^;