投稿日: 2022年06月27日
2025年に全ての住宅の省エネ基準適合義務と4号特例の縮小の法案が
衆議院を通過し今年度の国会で成立する見込とのこと。
4号特例とは延べ面積500m2以下や2階建て以下などの条件を
満たす木造住宅は、建築確認の際の構造審査が省略されています。
4号特例の縮小に関してはほとんどの住宅が該当する4号建築物の構造審査が
されて来なかったのは疑問であったし設計とは名ばかりの
名義貸しのような建築士しかいない業者が横行するような事態を許してきた温床なので、
きちんとした準備や移行期間をとるのであれば短期的には業務量が増える等
あるかもしれませんが長期的にみれば歓迎すべきことだと思います。
ただ省エネ基準の義務化に関してはどうなんでしょうか、
大雑把な話しになりますが、
省エネ推進するために今まで省エネ住宅にすると得ですよ的な補助事業をしてきていましたが、
それが思うように持続効果が出なかったので世の中の風潮を背景に義務として
押し付けてきたように感じると言うのは言い過ぎでしょうか?
こういう流れって確実に着工数は減少の方向になりますよね、
何か政治の持って行き方が下手くそだなあと思わずにはいられません
(決して省エネ化に反対している訳ではありません、むしろそうしていくべきと思っていますが進め方がねえ、、、)
投稿日: 2022年06月09日
家の中で気に入っている一つがアイアン製の手摺です。
バルコニーと階段の手摺をどちらもアイアン製にしているのですが、
特にバルコニーの手摺は奥行きが半間(91cm)なので、腰壁の手摺だと
かなり狭く感じるので、アイアン製で外壁の外にブラケットで取り付ける形にし
出来るだけ有効スペースを確保し視覚的にも狭さを感じないようにしました。
腰壁の手摺と比べるとコスト増にはなりますが、
アイアン手摺にしてコスト以上に良かったと思いました。
鉄工所さんに作って貰うので形状やデザインは自由に作れるのも良いところです。
バルコニーの奥行きがどうしてもとれないといった時は特におススメです。
投稿日: 2022年06月04日
設計業務未経験から入社した私が建築用語をご紹介するブログです!
いつもなら一つの用語について内容の説明を交えて紹介しておりますが
今回は用語というより言葉を紹介しようと思います!
第3回で建築用語が使われたことわざを紹介しましたが
第9回では大工用語を紹介します!
ことわざとは違い、大工用語は日常生活で使われる言い回しが
全く別の意味として使われているんです!
初めに「遊び」「逃げ」と聞いて何を表しているかわかりますか?
これらは同じことを表していて「部材同士をピッタリ合わせずにゆとりや隙間を確保しておく」
という意味なんです。
ちなみに部材の接合部に遊び(隙間)を設けることで力が伝わりづらくなり壊れにくいというメリットがあります。
他にも「殺し」という言葉を使う時もあります。
知らずに聞くとびっくりしてしまうかもしれません。
意味としては「使えないようにする」ことを指していて
例えばガラスが張っているだけで開閉できない窓のことを嵌め殺し窓などと言ったりします。
ちなみに嵌め殺し窓はFIX窓とも呼ばれています。今はこちらが主流かもしれません。ちょっと物騒ですしね…
反対に「生かし」という言葉も使っていて
「利用する」ことを指しています。
改修工事などでは、現場の状況をを見て「こっちは生かし(利用)であっちは殺し(使わない)」と言ったりします。
こうして言葉だけ切り取るとどういうことなんだろう?と感じますが
合わせて意味を聞くと言い回しにも納得できますね。