投稿日: 2022年06月04日
設計業務未経験から入社した私が建築用語をご紹介するブログです!
いつもなら一つの用語について内容の説明を交えて紹介しておりますが
今回は用語というより言葉を紹介しようと思います!
第3回で建築用語が使われたことわざを紹介しましたが
第9回では大工用語を紹介します!
ことわざとは違い、大工用語は日常生活で使われる言い回しが
全く別の意味として使われているんです!
初めに「遊び」「逃げ」と聞いて何を表しているかわかりますか?
これらは同じことを表していて「部材同士をピッタリ合わせずにゆとりや隙間を確保しておく」
という意味なんです。
ちなみに部材の接合部に遊び(隙間)を設けることで力が伝わりづらくなり壊れにくいというメリットがあります。
他にも「殺し」という言葉を使う時もあります。
知らずに聞くとびっくりしてしまうかもしれません。
意味としては「使えないようにする」ことを指していて
例えばガラスが張っているだけで開閉できない窓のことを嵌め殺し窓などと言ったりします。
ちなみに嵌め殺し窓はFIX窓とも呼ばれています。今はこちらが主流かもしれません。ちょっと物騒ですしね…
反対に「生かし」という言葉も使っていて
「利用する」ことを指しています。
改修工事などでは、現場の状況をを見て「こっちは生かし(利用)であっちは殺し(使わない)」と言ったりします。
こうして言葉だけ切り取るとどういうことなんだろう?と感じますが
合わせて意味を聞くと言い回しにも納得できますね。