投稿日: 2022年08月18日
アスベストは多くの方が耳にしたことがある言葉だと思いますが、
そのアスベストに関する規制が強化され、
2022年4月以降に着工する一定の規模以上の解体工事及び改装工事には
事前にアスベスト含有の有無を調査し、
調査結果を事前に申請することが義務付けられました。
アスベストとは天然の鉱物で石綿とも呼ばれ、
耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などに優れ安価であったため
1970年から1990年代に建築材料として広く使用されました。
しかし、空中に飛散した石綿繊維を長期間大量に吸引すると肺癌等の原因となることが
わかり2006年以降石綿は完全に製造・使用・輸入禁止になりました。
ですのでそれ以前に建てられた建物には石綿が使用された建材が残っている可能性があります。
一定の規模以上というのは
・延床80㎡以上の解体工事
・請負金額100万円以上の構築物の改造・補修作業
・工作物100万円以上の解体・改造等の工事
となります。
アスベスト建材が使われた建物を使用しているだけでは通常健康被害はほとんどありませんが
ひび割れなどの損傷や経年劣化などがあるとアスベストの飛散の恐れが出てきて
健康被害が出る可能性があります。
2006年以前に建てられた建物は、早めに調査し損傷や劣化を放置せずアスベスト除去等の
対策が必要になってきます。