• 基礎工事②

    投稿日: 2021年02月05日

    基礎工事②
     
    建物の基礎には鉄筋コンクリートが用いられていますが、
    鉄筋コンクリートとは、鉄筋で補強したコンクリートの事で
    圧縮力に強いコンクリートと,引張り力に強い鉄筋の両者の特性を生かして
    鉄筋はコンクリートに包まれることで錆びにくく、熱膨張率がほぼ等しく
    付着力も高いことから用いられている構造体です。

    配筋 
    前回は基礎工事の準備段階の地業工事の均しコンクリートまでをご紹介しました。
    均しコンクリートの上に、鉄筋や型枠の位置を出す墨出しを行い、
    鉄筋を組んでいきます。
     

     
    配筋のチェックポイントとしては、
    ・鉄筋の太さ、ピッチ
    ・鉄筋を継ぐ時の継ぎ方
    ・人通口(床下点検の際に人が通れる開口)や設備配管の補強筋
    ・かぶり厚さ(鉄筋からコンクリート表面までの距離(これが薄いと鉄筋が錆びやすくなり耐久性が低下する))
    等多岐に渡る項目が設計図書通りであるかを確認します。
     
    ベースコンクリート打設
    配筋の上にまずベースのコンクリートを打設します。
    打ったコンクリートが建物の外周に流れ出ないよう、
    基礎外周に型枠を組み立てています。
    この時、バイブレーターと呼ばれる棒状の機械を使用します。
    この機械で適度の振動を与えることにより、内部の気泡を除去しコンクリートの密度を高め、
    骨材が均等に分布した強度の高いコンクリートになります。
     


    立上り型枠設置
    型枠とは流し込んだコンクリートが所定の形状となるように組まれる枠の事です。
     
    アンカーボルト設置
    アンカーボルトとは基礎と土台を緊結する役割で、
    設計図書で示された間隔、位置、本数等であるかどうか、固定状況等を確認します。

    立上りコンクリート打設
    この時も先程のバイブレーターを使用し締め固めます。
     


    基礎の天端を水平を出すため、レベラーとよばれる専用のモルタルで施工します。
    一定期間養生し、型枠を取り外します。
     


    以上が基礎工事の工程になります。

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