投稿日: 2023年03月31日
令和5年4月1日から建築基準法施行令の一部を改正する政令が施行されるものの1つが
「物流倉庫等に設ける庇に係る建蔽率規制の合理化として、物流倉庫等において、
積卸し等が行われる庇の部分について、
建蔽率規制の合理化を図り、物流効率化に資する大規模な庇の設置を容易にする事を
目的として、庇の先端から5mまでは建築面積に不算入とする」
通常は庇などで外壁や柱の中心線から1mを超えて突き出す部分は、
建築面積に算入する必要があります。
しかし物流倉庫では、雨天時に荷物がぬれない積み下ろしスペースを確保するには、
高い位置に広い庇が必要となり大規模な庇をつくると、
建築物本体の面積を十分に確保できなくなるということになっていました。
こうした状況で、国土交通省は、
倉庫や工場の庇などで、積み下ろしなどの業務のために設けるものに限り、
壁や柱の中心線から5mの範囲まで建築面積に算入しないこととしたというものです。
の面積不算入を受けるには、敷地境界線との間に空地を確保するなど、
安全上、防火上、衛生上の要件を満たす必要がありますが、
用途上の状況を鑑みた改正ではないかと思います。
住居系用途が指定されていて建蔽率が低く設定されている市街地での
配達拠点で活用されるだろうと考えられ物流効率向上に寄与するものと思われます。
投稿日: 2023年03月28日
設計業務未経験から入社した私が建築についてご紹介するブログです!
第26回では尺貫法についてお話しします。
長さを表す単位としてはメートル法の㎝やmがありますが
建築業界では、昔から日本で使われている
尺貫法の寸や尺、間という単位を現役で使います。
普段の生活にあまり馴染みのない単位なので「3尺の~」などと言われても
パッとどれぐらいの大きさなのか想像がつかないかもしれません。
ではそれぞれの単位がメートル法ではどれぐらいになるのかについて
説明していきます。
まず寸とはどれぐらいかというと
1寸=約3.03㎝です。
なので〇寸と言われたら、その数字を3倍した㎝かな~と思えば
大体の大きさがイメージできます。
次に尺とはどれぐらいかというと
1尺=約30.3㎝です。
〇尺と言われたら30㎝物差しを〇本分…
と考えるとイメージしやすいでしょうか?
最後に間とはどれぐらいかというと
1間=1.818mです。
少しややこしい数字のように見えますが
上記で紹介した尺で言うと丁度6尺に相当します。
6尺=1間という関係ですね。
物でイメージするなら、畳の長手方向が1間です。
(また、畳の短手方向は半間といいます。)
これらのイメージが掴めるようになると
家づくりなどの場面で役に立つかと思います!
投稿日: 2023年03月18日
民法のお話しです。
隣の木が成長して自分の家の敷地まで伸びてきたら皆さんどうされますか?
これまでは根が隣地から伸びてきたら、勝手に切り取ることができますが、
伸びてきた枝は自分で切り取ることはできず、隣の所有者に切り取って貰わなければ
なりませんでした。
民法の改正により原則を維持しつつも土地の所有者が自ら枝を切り取ることが
できる場合が定められました。
1.竹木の所有者に切除するよう催告したにもかかわらず、
相当期間内に切除しないとき
2.竹木の所有者を知ることができず、またはその所在を知ることができないとき
3.急迫の事情があるとき
いずれにしてもいくら自分の土地に伸びてきていようともとりあえずは所有者に
切除してくれるよう求めなければいけません、その上で切除してくれなかったり
居場所がわからないといった場合に切り取ることが出来るようになります。
(危険等の事情がある場合は除く)
気を付けましょう(^^;