投稿日: 2023年03月28日
設計業務未経験から入社した私が建築についてご紹介するブログです!
第26回では尺貫法についてお話しします。
長さを表す単位としてはメートル法の㎝やmがありますが
建築業界では、昔から日本で使われている
尺貫法の寸や尺、間という単位を現役で使います。
普段の生活にあまり馴染みのない単位なので「3尺の~」などと言われても
パッとどれぐらいの大きさなのか想像がつかないかもしれません。
ではそれぞれの単位がメートル法ではどれぐらいになるのかについて
説明していきます。
まず寸とはどれぐらいかというと
1寸=約3.03㎝です。
なので〇寸と言われたら、その数字を3倍した㎝かな~と思えば
大体の大きさがイメージできます。
次に尺とはどれぐらいかというと
1尺=約30.3㎝です。
〇尺と言われたら30㎝物差しを〇本分…
と考えるとイメージしやすいでしょうか?
最後に間とはどれぐらいかというと
1間=1.818mです。
少しややこしい数字のように見えますが
上記で紹介した尺で言うと丁度6尺に相当します。
6尺=1間という関係ですね。
物でイメージするなら、畳の長手方向が1間です。
(また、畳の短手方向は半間といいます。)
これらのイメージが掴めるようになると
家づくりなどの場面で役に立つかと思います!
投稿日: 2023年03月18日
民法のお話しです。
隣の木が成長して自分の家の敷地まで伸びてきたら皆さんどうされますか?
これまでは根が隣地から伸びてきたら、勝手に切り取ることができますが、
伸びてきた枝は自分で切り取ることはできず、隣の所有者に切り取って貰わなければ
なりませんでした。
民法の改正により原則を維持しつつも土地の所有者が自ら枝を切り取ることが
できる場合が定められました。
1.竹木の所有者に切除するよう催告したにもかかわらず、
相当期間内に切除しないとき
2.竹木の所有者を知ることができず、またはその所在を知ることができないとき
3.急迫の事情があるとき
いずれにしてもいくら自分の土地に伸びてきていようともとりあえずは所有者に
切除してくれるよう求めなければいけません、その上で切除してくれなかったり
居場所がわからないといった場合に切り取ることが出来るようになります。
(危険等の事情がある場合は除く)
気を付けましょう(^^;
投稿日: 2023年03月10日
設計業務未経験から入社した私が建築についてご紹介するブログです!
第25回では埋蔵文化財包蔵地についてお話しします。
例えば家を新築する計画地が埋蔵文化財包蔵地であったとします。
(○○市 埋蔵文化財 などと検索すると調べることができます。)
埋蔵文化財包蔵地は「もしかしたらこのあたりのの地中には文化財があるかもしれない」
と行政が定めている土地であり、勝手に掘削工事ができないのです。
そのため工事着工の60日前には届出をする必要が出てきます。
ある行政庁での届出の流れでは以下のように、
教育委員会に土地利用計画図や基礎断面図、基礎伏図等を提出して
工事内容を確認されたうえで「慎重工事」「立会」「試掘調査」といった通知が送られてきます。
慎重工事であれば調査なく文字通り慎重に工事すればよいのですが
それ以外の場合は検査員の立会で文化財の出土が無いのを確認してからの着工となるケースや
試掘調査をし、結果が出てからでなければ工事に進めないケースもあります。
また試掘調査の結果、重要な文化財が出土した場合は
工事が止まったり図面の変更を求められるため
工事再開まで時間がかかる可能性もあります。
埋蔵文化財包蔵地である場合でも、計画地の近隣で「特に何も出てこなかった」
というような過去の調査データなどが残っていれば同じような結果になる可能性が高いので
「調査の結果、工事が長い間止まってしまうなんて予想もしてなかった!」ということが避けられるかもしれません。
工事の計画地が埋蔵文化財包蔵地内外どちらであるかというのは
工期に大きく関わる可能性があるので事前に確認するのが大切です。
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