投稿日: 2023年02月14日
設計業務未経験から入社した私が建築についてご紹介するブログです!
第24回では建築面積と延床面積について紹介します。
初めに建築面積とは建物を真上から見て、建築物が敷地に重なって遮っている部分の面積です。
どうして建築面積を求める必要があるかというと、土地ごとに建蔽率というものが定められており、敷地面積に対してどれだけの範囲を遮るような建物を建築できるかという基準が決まっているため建築面積が計画地で定められた建蔽率を超えないように検討する必要があるからです。
では、どうして建蔽率というものが定められているかについて説明します。
建蔽率が高くなるということは敷地いっぱいに建築物が建っている状態になり
隣の建物との距離が近くなることで防災上危険になったり、
日当たりや風通しが悪くなるため地域ごとに適切な建蔽率が定められています。
住み心地を重視するような住居系の地域であれば低め、
逆に土地を活用していきたいような商業系の地域であれば高めに設定されています。
事前に計画地の敷地面積とその土地の建蔽率を掛け算して
最大どれだけの建築面積の建築物が建てられるか検討しておくことが大切です。
敷地面積が100㎡の計画地(建蔽率60%)であれば100×0.6=60㎡までの
建築面積の建築物が建てられるということになります。
次に延床面積ですが、壁や柱の中心で囲まれた各階の床面積の合計のことです。
例えば2階建ての建築物で1階も2階も100㎡である場合の延床面積は100+100=200㎡となります。
どうして延床面積を求める必要があるかというと、土地ごとに容積率というものが定められており
敷地面積に対してどれだけの合計床面積が認められるかという基準が決まっているため
延床面積が計画地で定められた容積率を超えないように検討する必要があるからです。
では、どうして容積率が定められているかについて説明します。
容積率が高い建築物を建てるということはそれだけ人数を収容できる建物であるため、
インフラ整備が十分に整っている必要があります。
しかしインフラが不十分な地域であるにも関わらず処理しきれない人数が収容できるような
高層建築物ばかりが建てられるとどうなるでしょうか?
快適な住環境が損なわれ住みづらくなってしまいます。
そのため、地域ごとに建蔽率を設定することで適切な人口になるよう調整できるのです。
こちらも建蔽率同様に住居系の地域であれば低め、商業系の地域であれば高めに設定されています。
こちらも同様に計画地の敷地面積とその土地の容積率を掛け算することで
最大どれだけの延床面積の建築物が建てられるか求めることができます。
敷地面積が100㎡の計画地(容積率200%)であれば100×2=200㎡までの
延床面積の建築物が建てられるということになります。
投稿日: 2023年01月30日
デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律によって
(令和3年5月19日から1年以内に施行予定)
宅建業においても押印不要となる書面とそうでない書面があります。
引き続き押印義務
・媒介契約・代理契約締結時の交付書面
押印不要
・重要事項説明書(宅地建物取引士による記名・押印→ 記名で可)
・37条書面(宅地建物取引士による記名・押印→ 記名で可)
また書面交付につき、電磁的方法による交付が可能になったのは
・媒介契約・代理契約締結時の交付書面
・レインズ登録時の交付書面
・重要事項説明書
・37条書面
但し、電磁的方法による交付について依頼者や取引の相手方等から承諾を
とる必要があるので注意が必要です。
投稿日: 2023年01月27日
設計業務未経験から入社した私が建築についてご紹介するブログです!
第22回では天井高についてお話しします。
みなさんはご自宅の天井高について意識したことはありますか?
おそらく多くの方がないかと思います。
実は天井高によって部屋の印象が変わるのはご存知でしょうか?
多くの住宅で採用されている天井高は2.3~2.4mなのですが
これよりも高い、もしくは低い場合の
メリット・デメリットについて紹介していきます。
初めに天井が高い場合についてです。
最大のメリットとしては頭上の空間が広いことにより
開放感が生まれるという点が挙げられます。
また、高くした天井部分に高窓(ハイサイドライト)を設けることによって
日光を取り入れ、明るい部屋にできるでしょう。
しかしデメリットもあります。
部屋の体積が大きくなる分、空調の効きが悪くなる傾向があります。
また、会話や生活音が響きやすいという点も挙げられます。
次に天井が低い場合についてです。
メリットとして挙げられるのは落ち着いた印象を与えられるところです。
例えば和室や寝室など、座ったり横になったりして過ごすのがメインとなる部屋では
むしろ天井が低い方がリラックスしやすいため低い天井を採用するケースが多いです。
また、空間にメリハリをつけるために
同じ部屋内で天井を一部下げる、下がり天井を採用することもあります。
下がり天井には間接照明をつけることもでき、おしゃれな雰囲気が出ます。
デメリットとしては高さのある家具が設置できないため
棚などの大きい家具を購入する際、注意しておく必要があることや
ペンダントライトなど天井から吊り下げるような照明器具を設置すると
頭をぶつけてしまう恐れがあることが挙げられます。
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